ピアノ初心者 独学 楽譜読めない 楽譜読み方初歩の初歩

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ピアノ初心者独学の方のために、楽譜の読み方を超初歩の初歩から解説します。

鍵盤と音譜の位置関係

下の図1のようにピアノの鍵盤は「中央のド」から右にドレミファソラシドとなっています。右へ行くほど高い音になります。左へ行くとドシラソファミレドとなります。左へ行くほど低い音になります。

「中央のド(真ん中のド)」はピアノのほぼ中心で、メーカー名の近くに位置しています。電子ピアノは液晶ディスプレイの近くに位置していることが多いです。

鍵盤の数は、アコースティックピアノであればほとんどが88鍵ですが、電子ピアノの場合は、88より少ないものも多くあります。

ピアノの鍵盤の白い部分を白鍵といい、黒い部分を黒鍵といいます。

黒鍵は3つの並びと2つの並びが交互になっています。2つの並びの、左隣りの白鍵が「ド」、と考えると覚えやすいでしょう。

 

図1

図2

図2のような楽譜を大譜表といいます。

はト音記号、 はヘ音記号といい、ほとんどの場合、大譜表上段の音は右手で、下段の音は左手で弾きます。

音符と休符の位置関係

 (4分音符)を1としたときの長さ

※全休符はその小節の長さ全部休みます。4分の3拍子なら3拍休みます。

拍子

分数の下の数字は、「4」なら4分音符の「4」を、上の数字は下の音符が1小節に入る数を表しています。

音程

ある音とある音との間隔を音程といいます。

音程を表す言葉として、図3のような、黒鍵を一つ挟んだ隣同士の白鍵の音程を全音といいます。

間に黒鍵を挟まない隣同士の白鍵を半音といいます。また、黒鍵とその黒鍵に隣接する白鍵も半音です。

半音半音全音なので、白鍵を一つ挟んだ黒鍵同士も全音です。

図3

変化記号

シャープ()、フラット()、ナチュラル()などを変化記号といいます。

シャープが一つついた音は、半音右を弾き、フラットが一つなら半音左を弾きます。

例えば譜例1のようなレのシャープの音を弾く場合は、図4の場所を弾きます。

譜例1

図4

譜例2のようなレのフラットを弾く場合は、図5の場所を弾きます。

 

譜例2

図5

 

また、図5で示されている中央ドのフラットは左隣りのシですから、シャープやフラットがついても黒鍵を弾くとは限りません。

また、例えば中央ドにシャープがついたらの場所を弾きますが、中央ドの隣のレの音にフラットがついても同じの場所を弾くことになります。

譜例3

譜例3のレについたシャープのように、音符の隣についたシャープやフラットの変化記号を、臨時記号といいます。

臨時記号は、同一小節内の次に出てきた同じ音にも効果があります。オクターブ上や下のレであってもその効果は同じです。

次の小節以降はまた同じ音が出てきても(ここではレ)臨時記号はつきません。

そして、譜例4のように最初についたシャープが、同一小節内で元に戻るときはナチュラルがつきます。この記号は、シャープやフラットをもとに戻す意味で使われます。

譜例4

調性

ハ長調、ニ長調などの言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。これは、曲のキャラクターを意味しています。

例えば、ハ長調の家の住人は明るく平穏です。同じ長調でもニ長調の家の住人は明るさの中に華やかさもあります。

このように、それぞれの調で性格が違います。

楽譜の最初にシャープやフラットが書いてあります(書いてなければハ長調かイ短調)。そのシャープやフラットの数で何調かを知ることが出来ます。

図6を参照してください。

ちなみに、シャープもフラットもつく順番が決まっています。

また、ハニホヘトイロハ=ドレミファソラシドです。

「変」はフラットを、「嬰」はシャープを意味しています。

図6

例えば、ホ長調を見ると、ファ、ド、ソ、レ、の位置にシャープがあります。ですので、この曲はこれらの音(ファ、ド、ソ、レ)に常にシャープをつけて演奏するということになります。

繰り返し記号のルールと演奏の順番

ルール1.              の間を繰り返して演奏します。

譜例5

曲の最初に戻る場合はの記号は省略します。したがって、譜例5はつぎのように演奏します。

1-2-1-2-3-4-5-6-7-8-5-6-7-8の順。

 

ルール2.          1回目はを演奏し、曲の最初またはに戻り、2回目はをとばしてに進みます。

譜例6

譜例6は、1-2-3-4-5-6-1-2-3-4-7-8の順に演奏します。

 

ルール3.      D.C. (ダ・カーポ)で曲の最初に戻り、Fine(フィーネ)で終わります。

譜例7

譜例7は、1-2-3-4-5-6-7-8-1-2-3-4の順に演奏します。

 

ルール4.  D.S(ダル・セーニョ)で に戻り、そのまま最後まで演奏します。

譜例8

譜例8は、1-2-3-4-5-6-3-4-5-6-7-8の順に演奏します。

 

ルール5.   Coda(コーダ)で へとびます。

譜例9

譜例9は、1-2-3-4-5-6-7-8-1-2-3-4-9-10の順に演奏します。

まとめ

以上、カンタンな音楽の決まりごとについて解説しました。

ピアノを楽しみたい初心者の方のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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