ピアノ発表会「出ない」はあり? 発表会費用はいくら?

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「発表会は必ず出ないといけないのですか?」

最近、新規入会の方からよくある質問です。

私の答えは「いろんな意味で、積極的に参加をお勧めしています。でも、何かの理由で、どうしても出たくないという方に強制はしておりません。」です。

しかし、全員参加のお教室は多いです。

ピアノ発表会は「出ない」はアリなのか、また参加の場合、費用はどのくらいなのか、指導者の立場からお話します。

ピアノ発表会「出ない」はあり?

お教室に入会される時に、発表会について説明があったと思います。

全員参加をお願いしているお教室に入会されている場合は、冠婚葬祭などの理由を除き不参加は控えるべきです。

どうしても参加できない、やむなき事情がある場合は、できるだけはやく先生に伝えましょう。

全員参加の前提条件がないお教室の場合でも、定期的な発表会にはできるだけ参加した方が良いと思います。

理由はいくつかあります。

1つは、先生の考えです。

定期的に発表会を行っている先生は、『通常のレッスン+発表会』を一つのまとまった指導の形として考えています。

発表会に出る意義を考えてみましょう。

みなさんご想像の通り、通常のレッスンとは曲の完成度の高さが違います。

部分部分のテクニックの精度を高めるだけでなく、曲を深く掘り下げて全体の雰囲気や流れを作り、発表会当日に良い演奏ができるようにコントロールしなければなりません。

普段ならそこまでやらないところを、集中して詰めて練習することによって、弾けなかったところが弾けるようになるという、目に見える成長を本人も家族も感じることができます。

そして、迎えた当日に納得のいく演奏ができたときの、達成感と満足感と幸福感は、経験した方だけが味わえる人生の美酒といえるでしょう。

またピアノは、一人でレッスンを受けて自宅で一人で練習をするという、ある意味孤独な習い事です。

チームプレーのスポーツのように仲間と励まし合って進んでいくというものではありません。

しかし、発表会のときは、同じお教室に通う友達と同じ目標に向かって頑張り、お互いの演奏を聴きあって認め合うということができます。

自分の演奏を誰かに聴いてもらうこと、人の演奏を聴くこと、これらで得られる刺激や感動は、どちらも大きな成長に繋がります。

一人で黙々と練習をしているだけでは決して得られないものなのす。

さらに、お子さんの場合、音楽会でのマナーを小さいうちから身につけることができます。

会場内では飲食しない、演奏中はお喋りしたり立ち歩いたり、ホールの出入りをしたりしない、など当たり前のことを当たり前にできるようになります。

ピアノは10年以上習うことが珍しくありません。

ですから先生は生徒さんの人生にかなり長期間にわたって関わることになります。

先生は、生徒さんのピアノが上達すること、ピアノを弾くことで豊かな気持ちになったり、幸せな気持ちになったりすることを願っています。

発表会も、その一助になると考えているのです。

ただ、人前で極度に緊張してしまうという理由で、参加を決断出来ないお子さんが、ごくたまにいます。

私の教室では、そのような方にも発表会で弾けるような曲を用意し、レッスンの中で本番の日を作ります。

本番の日は、グランドピアノの蓋を開け、お部屋の照明を変えて雰囲気を出し、ビデオを録ります。

後で保護者の方に送るためです。

そのような経験を重ねていると、ある時発表会に出られるようになります。

また、幼い生徒さんで始めて半年もたたない場合、参加費を払って衣装を買ったりしてまで「出る意味ある?」と考える親御さんがいらっしゃるかもしれません。

その気持ちはよくわかります。

もし初年度は参加を見送り、次年度からにしたいという場合でも、是非お子さんと一緒に発表会を聴きに行きましょう

お友達や上級の方の演奏を聴くことは、良い刺激になります。

 

発表会の費用はいくら?

さて、気になる費用です。

参加人数や、ホールの大きさなどによってかなり違いますが、会費は安くて5000円、高くても20000円程度です。

ホール代、設備費、写真やビデオ撮影代、運営に関わるスタッフへの謝礼、記念品やお花などですので、参加人数が少ない場合は、お一人あたりの負担が大きくなる場合があります。

会費の他にかかるのは、ドレスなどの衣装代、場合によっては当日先生やお友達に渡すお花代などです。

まとめ

 

会費を払って参加するわけですから、費用対効果を考えてしまうのは当然です。

一方でピアノという習い事について改めて考える時、ピアノが弾ければ何かの役に立つかもしれないと思って習う方よりは、『ピアノが好きだから』『人生を豊かにするために』という理由で習う方のほうが多いと思います。

それであれば、『まずは経験』と考えるのも一つの考え方です。

長年、会を重ねるごとに成長していく生徒さんと、その生徒さんの成長を喜ぶご家族を見てきた私は、指導者としてとても幸せです。

どなたも、発表会にポジティブな気持ちで参加されますことを望んでいます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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